パレットは荷物を輸送したり保管したりするために使用する板です。スノコ状などの上にものが載せられる形状になっていて、フォークリフトを使えば大量の荷物を運ぶことができ、物流業界・運送業界において欠かすことのできないアイテムだといえるでしょう。
そんなパレットの中でも、プラスチックパレットは他にはないメリットが沢山あります。ここでは、プラスチックパレットについてご紹介していきます。これまで、日本では木製パレットが主流でしたが、プラスチックパレットが広がりを見せつつあります。
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素材別のメリットとデメリット
パレットには前後からフォークが差し込める「二方差」、前後左右からフォークが差し込める「四方差」、前後からフォークが差し込めて荷物を載せる板が上方のみについている「スキット」などの形状があります。素材も多種多様で、それぞれにメリットとデメリットがあります。
素材 |
メリット |
デメリット |
---|---|---|
木製 |
コストが低い。 |
腐ったり害虫がついたりしやすい。 |
紙製 |
安価で環境負担が少ない。 |
強度が低い。 |
プラスチック |
耐荷重量・強度に優れている。 |
破損後は廃棄となる。 |
リサイクルプラスチック |
耐荷重量・強度に優れている。 |
破損後は廃棄となる。 |
アルミ |
耐久性に優れ衛生的。 |
コストが高い。 |
スチール |
熱処理いらず。結露しない。 |
重い。サビが出る。 |
パレットは素材によって耐荷重量・強度・耐用年数が変わってきます。もちろんパレットの置かれている状況や使用環境、保管の状態によっても耐用年数は大きくかわってきます。
木製パレットは安価ですが、耐久性で見るとプラスチックパレットに及ぶことはありません。合板・ポプラは木製パレットに属しますがこれらは湿気に弱く、虫もつきやすいので防腐剤が使用されます。そのため、輸出先の国によっては焼却処分できず、船舶輸送などに使用できないケースもあります。
プラスチックパレットは耐用年数10年の製品もあるほど耐久性が高い製品です。金属製の方がより耐久性が高いのですが、サビの問題があります。サビの出ないアルミタイプはコストが高く、一般的ではありません。耐荷重量・強度・耐久性・コスト、これら全てのバランスが良く、高品質な製品がプラスチックパレットなのです。
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金型不要の製品も登場
プラスチックパレットの製作には金型が必要です。輸送する製品に合わせて規格外のパレットをつくるには、金型を製作しなければならず、元を取るためには大量生産しなければなりませんでした。近年ではパーツを組み合わせることでサイズ調節が可能な製品が登場し、1つからでもオリジナルサイズのプラスチックパレットが使える環境が整いつつあります。
輸出用のパレットもプラスチック製が主流に
木製パレットには、目に見えない害虫が潜み、製品とともに輸出相手国に持ち込まれるというリスクがありました。それを防ぐための国際基準が定められており、日本でも2007年からそれに基づいた対応を行っています。「輸出用木材こん包材消毒実施要領」によると、木製パレットには燻蒸処理が必要です。
この処理には手間やコストがかかるため、燻蒸処理が不必要なワンウェイ用プラスチックパレットが輸出用パレットの主流となってきています。ワンウェイ用のパレットは、コストの安い再生プラスチックを使ったリサイクルパレットが多いです。
コストを削減するためにも
プラスチックパレットは木製パレットより耐用年数が長く、強度も優れた製品です。木製・スチール製パレットは汚れがつきやすいですが、プラスチックパレットは衛生面でも優れています。輸送品の品質を維持するためにも、コストを削減するためにも、使用目的に合ったパレットを選びましょう。
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