プラットフォームなしでOK!バンステージとは
「バンステージ」とは、フォークリフトを使ったコンテナやトラックへの荷物搬出入作業を効率化するための設備です。「フォークリフトスロープ」とも呼ばれ、かんたんに設置できます。ここでは、そんなバンステージについてご紹介いたします。
輸送効率のカギを握る積み込みと荷卸し
コンテナやトラックに荷物を詰め込む作業を「バンニング」と呼び、逆にコンテナやトラックから荷物を卸す作業を「デバンニング」と呼びます。
このバンニングとデバンニングの方法次第で、輸送効率は大幅に変わってきます。荷物をうまく組み合わせ、すき間なく詰め込むことができればそれだけ輸送コストが下げられるためです。もちろんバンニングとデバンニングがスムーズにできればそれだけ時間が短縮でき、人件費も軽減できます。すき間がなければ荷物に衝撃が加わるリスクも減るので、製品の損傷も避けられます。
輸送効率は製品単価にも直結するため、企業側としては見過ごすことのできないポイントといえるでしょう。
コンテナやトラックとの段差を解消!バンステージとは
流通業界でコンテナやトラックを目にしない日はありません。これらは輸送に欠かせないものですが、地面との段差が大きく、そのままではフォークリフトで内部まで荷物を運ぶことができません。ハンドリフトや人力ではバンニングとデバンニングがスムーズに行えないので、作業効率が低下します。その問題を解決するのが「バンステージ」です。
コンテナやトラックの段差部分に設置すると、スロープの役割を果たして段差を解消する商品なので、重い荷物や大量の荷物もスムーズに搬入可能です。常設型のプラットフォームでも段差の問題を解消できますが、利用頻度がそこまで高くない場合、省スペースで必要ないときには撤去も可能なバンステージがおすすめです。
段差がもたらす積み下ろしへの影響
バンステージがなければ、どのように搬入作業を行うこととなるのでしょう? フォークリフト等で搬入するコンテナやトラックの側に荷物を集め、人力やハンドリフトで搬入することとなります。しかし人間の力には限りがあるため、作業員の数や作業時間が増えますし、ケガのリスクも発生します。
バンステージがあればフォークリフト一台で搬入から積み込みまでカバーでき、作業が効率的に進められます。
バンステージのメリット
○トラックやコンテナの積み下ろしがかんたんにでき、作業員の負担が大幅に減る。
○作業時間が減り、人件費が削減できる。
○荷物の損傷リスクが軽減できる。
○ケガのリスクが軽減できる。
このように、バンステージには多くのメリットがあります。高さ調整も可能なので、トラックやコンテナの仕様に合わせて使えます。
おわりに
物流の輸送効率は、バンニングとデバンニングが左右するといっても過言ではありません。バンステージを導入すれば、作業効率と輸送効率のアップによってコストが削減できるケースもあるでしょう。荷物の搬出入作業に時間がかかっていると感じたら、自社の作業環境を見直し、導入を検討してみてはいかがでしょうか。