メッシュパレットをラクラク移動。クレーンで上から持ち上げる

メッシュパレットは、荷物の運搬はもちろんのこと、保管にも活用できる優秀なアイテムです。そんなメッシュパレットですが、重量物を積んで移動するようなときはクレーンを使うと便利! クレーン移動の場合、どのようなものを選べばよいのかご紹介していきます。
キャスター?フォークリフト?クレーン?メッシュパレットの移動法
メッシュパレットそのものが丈夫な金属で作られているので、かなりの重さがあります。それに荷物の重さがプラスされると、キャスターつきのタイプでも人力で移動するのが難しいケースも。垂直方向に持ち上げる場合はフォークリフト、建設現場で資材を引き上げる際にはクレーンを使用します。
移動法別 メリット・デメリットの比較
メッシュパレットを移動させる方法を表で比較し、特徴を紹介。
キャスター |
フォークリフト |
クレーン |
|
---|---|---|---|
水平方向の移動 |
必要なメッシュパレットの機材 |
可能 |
限られた範囲可能 |
垂直方向への移動 |
不可 |
可能 |
可能 |
必要なメッシュパレットの機材 |
キャスター |
なし(フォークガイドがあるとより安定) |
吊り金具 or |
持ち上げた場合の安全性をいかに確保するか
キャスターつきのタイプは手軽ですが、段差があると乗り越えるのが困難です。また、メッシュパレットを上へ積み上げることはできません。その点フォークリフトは、水平方向と垂直方向の両方に搬送でき、構内の移動やトラックへの積み込みに活躍します。メッシュパレットは建設現場で資材入れや搬送にも使われます。作業用エレベーターがない場合、上階への移動にはクレーンでの吊り上げが一般的です。
ただ、「持ち上げる」という作業には多少なりとも落下リスクがともないます。吊り下げ作業は必ず玉掛け技能講習の修了者が行うなど、労働安全衛生の基準にのっとり、安全性の確保を大前提に作業を進めましょう。
使用頻度に応じて吊りパレットを検討
通常のメッシュパレットの耐荷重は、4つの脚に重さがかかることを前提としています。吊り下げられた場合の耐荷重ではありません。
そのため、クレーンでメッシュパレットを移動する場合、「吊り下げパレット」を使うのが一般的です。吊り下げパレットは四隅に吊りリングがついており、それぞれにフックをかけて持ち上げるので、上部の枠が補強されています。荷重が中心に向かって集中し、枠が曲がるのを防ぐためです。ただ、補強されている分素材となる金属の使用量が多く、価格は高くなってしまいます。
通常のメッシュパレットをクレーンで吊り下げる場合、オプションの「吊り金具」を装着しましょう。荷重が中心に向かって集中しない設計なので、曲がる心配はありません。ただし、多少装着の手間がかかるので、「クレーンを使う時期と使わない時期がある」といった場合に使うとよいでしょう。
フォークリフトも専用のものが安心
メッシュパレットの脚部分には、オプションでフォークガイドが取り付けられます。フォークの爪を差し込み、メッシュパレットが爪の上で滑らないようにするためのものです。フォークリフトでの移動が多い場合はオススメです。
おわりに
メッシュパレットは丈夫さが魅力の製品ですが、それだけに自重があり、それに荷物の重量がプラスされるとかなりの重さに。クレーンでの吊り下げは、作業負担が少ない反面多少のリスクをともないます。安全性の確保を最優先しながら、作業員の負担を軽減する方法を検討しましょう。