充実したオプションが叶える自由なレイアウト
ネスティングラック「ネステナー」は、積み重ねが可能なので工場や倉庫内で製品などを効率的に保管でき、使わないときは重ねて置いておけるのでスペースを取りません。このすぐれた機能に加え、「パレトップ」や「連結パレット」などのオプションを使えば、より活用の場が増えて役立つこと間違いなし。ここではそんなネステナーのオプションについてご紹介いたしましょう。
一般的なレイアウトと逆ネステナー
安全性が高く省スペースなラックシステムとして、物流業界の支持を得ているネステナー。正ネステナーは荷物を積載する棚の部分が下にきて、4本の柱とそれを連結する上部構造がその上に乗っている「U字型」です。それに対し、上下を逆さまにした形状のタイプが「逆ネステナー」です。つまり棚が天井部分にきている、「U字」を上下逆さにした状態です。
通常のネステナーは積み木のように重ねることで、ラックスペースが1段、2段と増えていく仕組みです。多くの製品では2~3段の積み重ねができます。逆ネステナーを2台重ねた場合、地面にパレットなどを敷き、その上に荷物を置けば、積載スペースが3か所できます。つまり、ラックコストが1台分お得になるということです。
「nu(ヌー)」という製品は正ネステナーとしても逆ネステナーとしても利用でき、さらにレイアウトの幅を広げてくれます。
オプションの活用でさらに効率的に
正ネステナーは上面がないので、最上部は棚として使えません。しかし、「パレトップ」というオプションを使えば大丈夫。柱部分の構造がない、板のような製品で、正ネステナーの最上部に棚として設置できます。
ネステナー、パレトップ、連結パレットを活用した棚の作り方3つ
ネステナーで9面分の棚を作る3つの方法をご紹介します。「連結パレット」を使えば、コストを抑えながら多くの棚を作ることができ、床面と合わせてさまざまな活用が可能になります。
正ネステナー+ |
逆ネステナー |
逆ネステナー+ |
|
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価格比 |
100% |
約90% |
約80% |
「正ネステナー6台+パレトップ3台」
正ネステナーを2段ずつ重ね、その上部にパレトップを置きます。コストはかかりますが、底面にもパレットがあるため荷物を直置きする必要がありません。レイアウトも自由に決められる方法です。また、正ネステナーの方が最大段積み個数が多く、大抵3段積みが可能です。
コストを抑えながら自由なレイアウトに「逆ネステナー6台」
2台ずつ重ねて置くことで床と合わせて9面分の面積を確保。1つめの方法に比べるとコストが抑えられますが、1段目の荷物は直置きしなければなりません。この方法では、1段目の下にプラスチックパレットを敷いてもよいでしょう。レイアウトも自由です。ただし、最大段積みは2段までの製品が多いです。
コストを最小限にしたいなら「逆ネステナー4台+連結パレット2台」
最もコストが抑えられる方法で、柱によるスペースの圧迫も最小限ですみます。
ただ、連結パレットの左右に必ず逆ネステナーを配置しなければならないため、レイアウトには制約があることを覚えておきましょう。
おわりに
ネステナーの魅力のひとつは、多様なオプションが用意されていること。それらをうまく使いこなすことで、可能性が無限大に広がります。広い倉庫で高さを生かした収納も可能ですし、逆に狭い倉庫におけるスペースの有効活用もお手のものです。製品をうまく組み合わせることで、作業効率の向上や省スペース化を実現しましょう。